映画ネタバレと感想

映画【アメリカン・アニマルズ】ネタバレあらすじ「普通の大学生が起こした衝撃の強盗事件」感想評価も

(C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018

2004年、4人の大学生がケンタッキー州トランシルヴァニア大学の図書館で起こしたビンテージ本の強盗事件を、長編映画で初めてメガホンをとるバート・トレイン監督が見事に映画化。

実際に事件を起こした4人やその家族、被害者へのインタビューと並行してドラマが進行していくことで、実話であることをより強く感じることができる、リアル・クライム・エンターテインメントです。

ここでは、映画「アメリカン・アニマルズ」のあらすじを「ネタバレなし」、「ネタバレあり(結末まで)」のパートに分けてご紹介します。

後半では、感想評価について書いていますので、そちらもぜひご覧ください。

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【アメリカン・アニマルズ】予備知識

「アメリカン・アニマルズ」の予告動画

公開日(日本):2019年5月17日

監督:バート・レイトン

キャスト
エバン・ピーターズ(ウォーレン・リプカ)
バリー・コーガン(スペンサー・ラインハード)
ブレイク・ジェナー(チャールズ・T・アレン2世)
ジャレッド・アブラハムソン(エリック・ボーサク)

作品概要
特別な人間になりたいと焦がれる大学生のウォーレンとスペンサーは、大学図書館にコレクションされている時価1,200万ドルの貴重な本を盗み出す計画を企てる。

FBIを目指すエリックと青年実業家のチャズを仲間に加え4人となった彼らは、老人の姿に扮し、強盗を試みる。

刺激を求め迷走し続ける4人を待ち受ける運命とは――?

【アメリカン・アニマルズ】あらすじ(ネタバレなし)

芸術で優秀な成績を収めるスペンサー・ラインハードは、ケンタッキー州トランシルヴァニア大学に入学するも、毎夜どんちゃん騒ぎを繰り広げる周囲の友人たちに馴染めずにおりました。

(C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018

スペンサーはゴッホが耳を失い、モネが視力を失ったように、自身の人生にも特別な何かが起きないかという願望を抱き、このまま何も起きず、平凡な人生を送ることに不安を感じ始めます。

退屈を持て余すスペンサーは、友人であるウォーレン・リプカと、ウォーレンのバイト先に侵入し、廃棄されるはずの食料を盗み出すことで刺激を満たしておりました。

ある日スペンサーは、司書のベティ・グーチが案内する大学図書館の見学レクリエーションに参加します。

大学図書館の展示室には貴重な本が多数あり、ジョン・ジェームズ・オーデュボンが描いた「アメリカの鳥類」や、チャールズ・ダーウィン著による「種の起源」の初版が厳重な警備のもと保管されており、それらの本を閲覧するには、事前予約と司書の同行が必要だと説明を受けます。

(C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018

「アメリカの鳥類」には、時価1,200万ドルの価値があるようです。

スペンサーがウォーレンにそのことを話すと、ウォーレンは図書館の警備体制に興味を持ち、自身が通うケンタッキー大学のパソコンで、完全犯罪の方法について調べ、本を盗む計画を立てようとします。

(C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018

そして、あまり乗り気ではないスペンサーに、自分たちで何かを起こした後の人生を見てみたくないかと強引に説得し、図書館の図面や逃走経路を準備させ、図書館で働く人間の出入りを監視し始めます。

ウォーレンは盗品を買い取ってくれるバイヤーを探し、ニューヨークに住むバイヤーのメールアドレスを入手します。

面会するだけで500ドルかかるという内容に、スペンサーは不満を抱きながらも、2人は車でニューヨークに向かいます。

2人はニューヨークの街を楽しみ、バイヤーとの接触にも成功しますが、ウォーレンが500ドルを渡して得たものは、アムステルダムに住むという別のバイヤーのメールアドレスでした。

スペンサーはアムステルダムにまではついていけないものの、渡航費用の半分を用意し、ウォーレンを空港まで送りその後を託します。

ウォーレンがアムステルダムの指定の飲食店に到着すると、2人の男が待っており、ウォーレンが見せる貴重な本の一覧表に興味を示しますが、証明書がないと買い取ることができないと言います。

帰国したウォーレンは、強盗に入るにはもう1人仲間が必要だと言い、ケンタッキー大学でFBIを目指すエリック・ボーサクを仲間に加えます。

エリックは夜間の図書館は警報が設置され警備がより厳重になるため、昼間に決行すべきだと提言します。

3人はスペンサーが造った図書館のミニチュアを見ながら、展示室の予約を正式に取り、司書をスタンガンで気絶させ、気絶しているうちに本を詰め込み、展示室の裏口から地下に降りて逃げる計画を立てます。

(C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018

さらにエリックは、逃走のための運転手が必要だと言い、実業家としてすでに成功し、高級車を用意することができるチャールズ(チャズ)を仲間に加えます。

(C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018

4人は打ち合わせを繰り返し、目立たない存在だからという理由から老人に扮装することと、テスト期間であれば生徒である自分たちが疑われることはないと考え、期末試験の当日を強盗の決行日に決めます。

しかし、4人の誰もが司書をスタンガンで気絶させることを嫌がり、結局ウォーレンがそれを担当することとなります。

そして決行当日、スタンガンの用意を忘れるものの、4人は図書館に踏み込みます。

(C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018
以下、結末までのネタバレになります。ご注意ください。


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【アメリカン・アニマルズ】あらすじ(ネタバレ)

4人は図書館に入り、それぞれの配置につきますが、その日はグーチだけでなく、4人の司書がおり、何もせずに引き返すこととなりました。

スペンサーは犯罪に手を染めずに済んだことに安堵しますが、3人は悔しがり、再び展示室の予約を取り付けます。

しかし、このまま強盗を決行すれば、家族を悲しませることになると感じたスペンサーは、計画から降りるとウォーレンに話します。

しかし、ウォーレンは納得せず、結局スペンサーは図書館の外を見張る役目を務めることになります。

翌日4人は、老人の扮装はやめ、再び図書館に向かいます。

まずはウォーレンとエリックが予約した者だと名乗り、グーチを油断させ展示室に入り、ウォーレンがスタンガンでグーチを気絶させ、本を次々と袋に詰めていきます。

展示室の裏口から地下に降りるものの出口が見つからず、仕方なく大勢の人がいる1階
から逃走を図るも、あまりにも目立ちすぎてしまい通報されてしまいます。

さらに「アメリカの鳥類」が予想以上に重く、逃走の途中で落としてきてしまいましたが、数冊の本を盗み、なんとか逃げ出すことに成功します。

ウォーレンとスペンサーは、盗んだ本をマンハッタンのオークションハウスに持ち込みます。

鑑定士は本が本物であることを認めますが、2人の言動が怪しいと感じ、翌日上司と相談してからでないと、証明書を渡すことはできないと言い、2人は鑑定士に連絡先を渡し、その場を後にします。

車で待っていたエリックとチャズにこのことを伝えると、チャズはホテルの電話番号ではなくスペンサー個人の携帯電話の番号とメールアドレスを鑑定士に伝えたと知り、それでは簡単に足がついてしまうと激怒します。

さらにスペンサーは、図書館の展示室の予約にも自身のメールアドレスを使用しており、4人はあっけなく逮捕されてしまうのでありました。

グーチ本人がインタビューに登場し「彼等は努力をせず簡単な方法を選んだだけであり、とても自分勝手な人間。越えてはいけない一線を越え、他人を傷つけてでも欲しい物を得ようという考え方が未だに理解できない。」と怒りを露わにします。

盗みだした本に損傷はなかったものの、4人は刑務所に7年服役することになりました。

そして、スペンサー、エリック、チャズの3人は、本当にウォーレンはアムステルダムに行ったのかという疑問を現在でも抱いています。

スペンサーは空港まで送ったものの、アムステルダムに向かったのはウォーレン1人であることに加え、ウォーレンの話す2人バイヤーは、あまりにも典型的な裏社会の人間像であり、信憑性に欠けおります。

さらにスペンサーは、ニューヨークでウォーレンとともに会ったはずのアムステルダムのバイヤーの連絡先を渡してきた人物に本当に会ったのか、自身の記憶も曖昧になっておりました。

しかし、ウォーレンは最後まで真実を語らないのでありました。



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【アメリカン・アニマルズ】感想と評価

実際に犯行に及んだ4人に加え、その家族や被害者が幕間に登場し、インタビュー形式で当時を振り返ります。

実話を元にした映画は数多くあり、エンターテインメントとして成立させるためにフィクションを織り交ぜていることが多いのでしょうが、本作の形式はより実話であることを感じることができます。

「真実にもとづいた物語ではなく、真実の物語である」という字幕からスタートするあたりにも、滑稽な4人の物語は実際に起こった出来事であると、バート・トレイン監督は強く伝えたかったのでしょう。

本を盗むことを決めたウォーレンがまずやったことは、インターネットで犯罪の方法を検索すること、「オーシャンズ11」「レザボア・ドッグス」といった犯罪映画を参考にすることと、あまりにも滑稽です。

しかし、全体を通してコメディではなくクライム作品としてとても満足のできる内容となっております。

それは4人がやっていることが、誰しもが一度は妄想した夢物語であり、容易に感情移入ができるからだと感じました。

誰しもが簡単に思いつくであろう犯罪方法を実践し、どう考えても失敗という結末が待っているのに、本気で犯行に及ぶ4人に感情移入してしまうがゆえ、捕まって欲しくないという気持ちがハラハラ感を呼び起こすのです。

インタビューでウォーレンは、グーチに暴力を振るってしまったことを振り返り、涙を見せますが、4人は全体を通して溌剌としており、犯行を計画しているときはスリリングで自由を感じたと語っております。

人を傷つけたにも関わらず本当の意味で反省していないであろう点も、彼らが「アメリカン・アニマルズ」と称される一因なのだと感じました。

まとめ

さすがはドキュメンタリー映画で高い評価を得てきたバート・レイトン監督の作品ということもあり、実話を最小限の脚色で最大限楽しむことが出来る作品です。

大学生を演じる4人の演技もすばらしいですが、実際の犯人である4人全員がクールな顔立ちをしているところにも注目してみてください。

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