映画ネタバレと感想

映画【ビューティフル・ボーイ】ネタバレ(あらすじ)「ドラッグに堕ちゆく息子を父の愛が包み込む」感想評価も

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2007年、デヴィッド・シェフが、息子ニックのドラッグとの格闘を実録した「Beautiful Boy」と、ニックによる回顧録「Tweak」の2冊のノンフィクションを原作に、父と息子の愛を描いたヒューマン・ドラマ。

「君の名前で僕を呼んで」で男性同士の恋愛を美しくも儚く演じ、今最も世界中を魅了している俳優のひとりであるティモシー・シャラメが、ドラッグ依存に陥り、破滅していく青年の役に挑戦。

その息子を信じ、苦悩しながらも無償の愛をそそぐ父を「フォックスキャッチャー」のスティーブ・カレルが熱演しています。

ここでは、映画「ビューティフル・ボーイ」のあらすじを「ネタバレなし」、「ネタバレあり(結末まで)」のパートに分けてご紹介します。

後半では、感想評価について書いていますので、そちらもぜひご覧ください。

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【ビューティフル・ボーイ】予備知識

「ビューティフル・ボーイ」の予告動画

公開日(日本):2019年4月12日

監督:フェリックス・バン・ヒュルーニンゲン

キャスト
スティーブ・カレル(デヴィッド・シェフ)
ティモシー・シャラメ(ニック・シェフ)
モーラ・ティアニー(カレン・バーバー)
エイミー・ライアン(ヴィッキー・シェフ)
ケイトリン・デバー(ローレン)

作品概要
ドラッグ依存のため、7つのもの治療センターを訪れた青年の8年間と、その息子に愛をそそぎつづけた父による実話を、痛ましくも美しく映像化。

ドラッグ依存の青年役を演じるにあたり、9kgの減量をしたという、ティモシー・シャラメの痛々しい姿にも注目です。

【ビューティフル・ボーイ】あらすじ(ネタバレなし)

ジャーナリストのデヴィッド・シェフは、ドラッグの専門家のもとへカウンセリングに訪れていました。

息子があらゆるドラッグに手を出し、クリスタル・メスの依存となってしまい、助ける方法を模索していたのです。

自分の手で愛し、知り尽くしたはずの息子をいざ目の前にすると「この子は誰なのだろう?」と考えるようになってしまい悩んでいたのです。

一年前。

デヴィッドは、息子ニック・シェフが2日間家に戻らないことを心配していました。

どこかで事故に合い、病院に運ばれたことを想像して、病院に電話するも見つかりません。

ニックの母で既にデヴィッドとは離婚し、LAに暮らすヴィッキーに電話するも、2日も放っておいたことを責められてしまい、口論となってしまいます。

デヴィッドは画家のカレンと再婚し、ジャスパー、デイジーと二人の子供に恵まれておりました。

ニックはようやく家に戻ってきますが、ドラッグの中毒状態であり、自身ではコントロールできる状態ではないと判断し、デヴィッドは4週間のコースで更生施設に通わせることを決意します。

順調に回復に向かっていたかと思われたある日、施設からニックが自由時間に外出したきり戻ってこないと連絡が入ります。

こういった反発的な態度は、回復の兆候であるが、施設外での行動は管轄外だという無責任な主張にデヴィッドは、大雨の中車を走らせ探し回り、ボロボロになったニックを見つけます。

家族を裏切り続けるニックにデヴィッドは「お前のすばらしさを、もう一度見つけないと。取り戻すんだ」と優しく語りかけます。

以下、結末までのネタバレになります。ご注意ください。


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【ビューティフル・ボーイ】あらすじ(ネタバレ)

そもそもニックは6つの大学に合格するほど成績優秀で、水球の選手でありサーフィンも得意でした。

一方で、読書も好きで部屋にこもりがちであったのですが、デヴィッドはそのことをあまりよく思っておらず、陰気な本など読んでいないでサーフィンをしに行こうと、ちょっとした口論になったこともありました。

ニックは大麻を吸っていることも包み隠さずデヴィッドに話し、遊び半分で一緒に吸ったこともありましたが、デヴィッドとニックの思い出はどれも素晴らしく、美しいものばかりでした。

ある日、デヴィッドはニックが幼い頃よく一緒に訪れたカフェで待ち合わせをしておりました。

ニックとの思い出に耽るさなか、ニックは明らかにハイな状態でカフェにやってきます。

まずはゆっくり話がしたいと言うデヴィッドに対し、ニックはドラッグをすでにやめ、5日間もシラフであると主張し、ニューヨークに行くためのお金を無心し続けるため、話が噛み合いません。

デヴィッドはそんなニックに不信感を抱き、口論となりニックはカフェから飛び出して行ってしまいます。

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そんな出来事があってからしばらく経ったある日、デヴィッドのもとに病院からニックがドラッグの過剰摂取で運ばれたと電話が入ります。

デヴィッドが病院に駆けつけると、ニックはすでに逃げ出してしまっていましたが、ようやく見つけ出し、ホテルで落ち着かせ、ニックが幼い頃子守唄によく唄った「ビューティフル・ボーイ」口ずさむのでした。

その後ニックは、ヴィッキーの支援を受けることになり、LAの更生施設に入ることとなりました。

LAの施設のスタッフは、ニックにとても親身に接し、ニックはこれまでの過ちを皆の前でスピーチしたり、自転車をこぎ、自然に触れ、順調に回復していき、1年2ヶ月もの間クリーンな状態を保ち、時には家族の元へ帰り幸せな時間を過ごしていました。

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しかし、大学時代の恋人ローレンと出会ったことがきっかけで、またしてもドラックに手を伸ばしてしまいます。

以前より増して破滅への速度を早めていくニックは、ローレンとともにデヴィッドが留守の間に家に侵入し、盗みを働こうとしますが、一家が帰宅し、バレてしまいます。

車で逃げるニックをカレンが必要に追いますが、追いつくことができませんでした。

その夜、ローレンが過剰摂取で心配停止に陥ってしまいます。

ERに運ばれローレンは助かりましたが、ニックは不安になり、デヴィッドに助けを求めます。

「どうか嫌わないでほしい」と懇願するニックに、デヴィッドはもう私には救うことができないと突き放し、部屋に飾っていたニックの写真を片付け、涙を流すのでした。

デヴィッドから見放されたニックは、過剰摂取による自殺を試みますが、奇跡的に助かります。

これを機にニックは、家族とともに再び回復の道へ進み始めるのでありました。

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【ビューティフル・ボーイ】感想と評価

「ドラッグ依存の恐怖」と「父の無償の愛情」という2つの大きなテーマを、ハリウッド的に大げさにすることなく、等身大のまま描かれているので、テーマの訴えがより心に深く突き刺りました。

ニックがドラッグ依存に陥っていくさなか、しばしばデヴィッドはニックとの思い出を思い起こします。

サーフィンをしたり、二人だけが通じ合うことができる言語で話してみたり、時には二人で大麻を吸ってみたり。

また、二人はしばしば「すべてを」と言い合ってハグをしますが、これは「すべてを超えて愛しており、どんな言語を持ってしてもこの感情は伝えることができない」の略語で二人だけが通じ合える言葉です。

一方でニックは、成績優秀でスポーツも万能ですが、小説も大好きです。

そんな小説好きのニックにデヴィッドは、そんな陰気なものはやめてサーフィンをしようと言います。

部屋でじっとしているよりも「活発的」である方が良いという愛情からの発言であり、ニックもそれを理解したつもりなのでしょうが「常に良い子でなければならない」「父が理想とする息子でいなければならない」という息苦しさが、ニックをドラッグの道へ引きずり込んでしまった要因だということが描かれています。

どんなに愛を確かめ合っていても、ほんの小さな愛情の行き違いが、破滅へのスタートとなってしまうことがあるのです。

ドラッグ依存者の役を演じるにあたり9kg減量したという、ティモシー・シャラメの演技も素晴らしく、こんなに美しい青年がドラッグに堕ちていく姿は、見ているだけで辛く苦しい体験となりました。

まとめ

どんな状況であっても家族である以上、愛すべき存在であり、見捨ててはならないという父の強さが、これでもかと言うほど突き刺さり、人を愛し続けることへの勇気をもらえます。

日本でもよくドラッグの問題は取り沙汰されますが、アメリカではより深刻なようで、ドラッグの恐怖を知るための教訓にもなる作品です。

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