映画ネタバレと感想

映画【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】ネタバレあらすじ!心と命の叫び…感想レビューも

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

長野にある小さな精神病院で交錯する人々の姿。

妻と母親を殺めてしまった元死刑囚の秀丸や、幻聴に苛まれて身内に疎まれたチュウさん、そして父親からのDVのトラウマを抱えて怯える女子高生の由紀___。

懸命に生きる彼らの中で、しかし再び惨事が起こってしまったのです。

ここでは、映画「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」のあらすじを「ネタバレなし」、「ネタバレあり(結末まで)」のパートに分けてご紹介します。

後半では、感想レビューを書いていますので、そちらもぜひご覧ください。

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【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】予備知識

「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」の予告動画

公開日(日本):2019年11月1日

監督:平山秀幸

キャスト

笑福亭鶴瓶 (梶木秀丸):
元死刑囚。
母と妻を死なせてしまったが、今は精神病院をたらい回しにされている。
執行時に脊髄を傷めて以来、麻痺が残り、車いす生活になる。

綾野剛 (塚本中弥=チュウさん):
平凡なサラリーマンだったが、幻聴に苦しむようになり、発作的に暴れてしまう。
迷惑をかけたことから、妹夫婦に疎まれている。

小松菜奈 (島崎由紀):
義父(母親の再婚相手)によるDVで心を閉ざした少女。

坂東龍汰 (丸井昭八):
病棟の患者。
話すことが苦手だが、カメラを常に持ち歩いてコミュニケーションに使っている。
チュウさんや秀さん(秀丸)を慕っていた。

平岩紙 (キモ姉):
病棟の患者。
由紀に「若い子は良いね!」と八つ当たりする。

綾田俊樹 (ムラカミ):
病棟の患者。
穏やかな老人だが、毎日の習慣で新聞の死亡広告を書き写していた。

森下能幸 (ダビンチ):
病棟の患者。
鏡を見ながら自分の髪をむしり、ショックがあると泣きわめく。

水澤紳吾 (ハカセ):
病棟の患者。
医師であり、薬を飲むのをこっそり拒否したり、病院のまわりで薬草を探している。

駒木根隆介 (テッポー):
病棟の患者。

大窪人衛 (フーさん):
病棟の患者。
赤と白のバンダナを持ち歩いて、手旗信号で「イエニカエリタイ」と主張する。

北村早樹子 (オフデちゃん):
病棟の患者。

大方斐紗子 (おジギ婆さん):
病棟の患者。
由紀を孫娘と思い込む。

村木仁 (ドウさん):
病棟の患者。
毎朝お経を読むことを習慣にしている。

片岡礼子 (由紀の母):
一人娘の由紀を連れて再婚した。

山中崇 (由紀の父):
トラックの運転手。
妻の連れ子の由紀を虐待している。

根岸季衣 (チュウさんの母):
小さな街で、チュウさんが入院してからは一人暮らしをしていた。
痴呆が進行しており、娘夫婦に厄介者扱いされている。

ベンガル (酒井弁護士):
秀丸の弁護を担当することになる。

高橋和也 (大谷):
病棟の医師。

木野花 (石田サナエ):
病棟の患者。
オシャレをして外泊を楽しんでいるが…。

渋川清彦 (重宗):
病棟の患者。
暴力的な男で、周囲の患者たちからは遠巻きにされている。

小林聡美 (井波):
看護師長。
多忙な日々の中、チュウさんたち患者たちを温かく見守っている。

作品概要
山の上にある小さな病院には”訳アリ”な人々が暮らしていました。

“普通”の生活に馴染めない彼らは、ぶつかりながらも寄り添うように生きていたのです。

そこに一人の少女・由紀が現れました。

心を閉ざした彼女が、やっと少し笑えるようになったとき、大きな悲劇が起こるのです。

【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】あらすじ(ネタバレなし)

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

死ねなかった男

重たい金属の扉が開く音がして、一人の男がその部屋に入ってきました。

周囲には刑務官たち。

そして教誨師の僧侶が向き合ったその男は、梶木秀丸。

妻と母、そしてもう一人を殺して死刑囚になった男はまさに処刑の瞬間を迎えたのでした。

滞りなくその刑は処せられた、と誰もが思った瞬間___彼の足指がぴくりと動き、息を吹き返しました。

彼は“生還してしまった”のです。

再度死刑を執行することをためらった検察上層部によって、彼は密かに強制入院させられることになったのです。

山の上の病院

朝6時から、その病院の暮らしは始まります。

病棟には初老のドウさんが口ずさむお経が流れ。

もう少し年長のムラカミさんは新聞の死亡広告をノートに書き写し。

若いテッポーとフーさんはじゃれ合い。

少女のようなオフデちゃんが洗面台の前でぐずぐずしていると、アラ還のサナエさんがその後ろで「グズ!」と文句を言っている___。

…そんな中を看護師長の井波は夜勤との交代を行っていました。

彼女のポケットには必ず鍵があり、ドアを通過するたびに鍵を開け、そして施錠する…それがこの場所のルールでした。

チュウさんは一見“普通”に見える穏やかなたたずまいの男性です。

時折、外出許可を取って街に降りてきては、お菓子や古着、必要になる小物を仕入れてきて入院患者らに売りつける小遣い稼ぎをしていたのです。

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

そんな彼が親しくしていたのは、車いすで暮らしている老人、秀丸。

病院の敷地内にある小さな陶芸小屋で日がな一日粘土をこね、焼き物を作り続けている彼は、街に降りるチュウさんに「筆を買ってきて欲しい」と頼むのでした。

そんなある日、一人の少女が病院に連れてこられました。

由紀、18歳。

突然様子がおかしくなり、食事を摂らず部屋に引きこもって手に負えなくなった、という母親によって入院させられた彼女。

医師の大谷は、母親を部屋から出した後で検査のデータを見て彼女に言いました。

「妊娠しているの、気づいていますか?」

彼女は入院することになりましたが。

衝動的に屋上に駆け上がり、秀丸の目の前で飛び降りてしまったのです。

彼女の傷

由紀はたまたま下に生えていたツバキの木のおかげで奇跡的に軽傷で済みましたが、衝撃で流産していました。

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

頬に擦り傷が残る彼女に、秀丸と、たまたまその瞬間を目撃してしまったチュウさんは優しく接します。

誰にも言えない秘密を抱えていた由紀は、少しずつ笑顔が出始めていたのですが。

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迎えに来た義父(母の再婚相手)によって家に連れ戻されてしまいました。

人当たりの良い父は「血がつながっていなくても家族だから!」とニコニコして由紀を連れ帰りましたが。

由紀はその夜必死で母親に頼みました。

「あの男と別れて!勉強もする、学校にも行く!お願い!」

母親は、実は気づいていました。

父親が由紀を乱暴して妊娠させていたことも。

しかし、母親は“女”として由紀を敵視し、罵倒したのです。

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

「一つ屋根の下で、私が気づかないとでも思った?!出て行って!私が仕事から帰るまでに家から出ていけ!」

周囲の大人の誰にも守って貰えないことを痛感した由紀は逃げるために身の回りの物をまとめました。

当座の暮らしのために、とお金をあさっていたところに父親が帰ってきたのですが、再び襲われそうになった由紀は彼を階段から突き飛ばして逃げ出し、病院に戻ってきたのです。

小さな笑顔

そんな由紀を、秀丸らは温かく迎え入れました。

彼女は少しずつ周囲に溶け込み、言葉の代わりにカメラを向ける昭八や、孫娘と勘違いしているおジギ婆さんとも馴染んでいくのです。

秀丸の陶芸小屋で粘土をこねて焼き物のまねごとをすることも覚えた由紀は、かまってくれたお礼に、と花柄の腕抜き(アームカバー)を秀丸にプレゼントしたのです。

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

ある日、チュウさんがいつもの買い出しに行こうとした時、秀丸と由紀、そして仲良くしている昭八を誘いました。

街に降りると、奇異な目で見る者もいましたが。

彼らは思い思いに買い物を楽しみ、そして秀丸は由紀に「腕抜きのお礼や」と言って赤い小さな髪飾りをプレゼントしてくれたのです。

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まるで宝物のように喜んだ由紀は、それで髪を括っていました。

公園でお弁当を食べ、みんなで写真を撮った、その穏やかな午後。

直後に起こることを、その時は誰も予想すらできませんでした。

以下、結末までのネタバレになります。ご注意ください。


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【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】あらすじ(ネタバレ)

哀しい帰還

サナエさんという60代の入院患者がいました。

彼女はいつも身ぎれいにしていて、オシャレな服に着替えて外泊しに出かけていくのです。

「今日は末の娘のところ!」

コンサートのチケットを見せびらかしたり、ご馳走を食べに行くのだ、と自慢していた彼女でしたが。

実は彼女には家族は残っておらず、外のカプセルホテルに一泊して自分でお土産を買って戻ってくるのだということを誰もが知っていたのです。

しかし、その日、彼女は帰着予定を過ぎても戻ってきませんでした。

数日後。
小さな箱に入ったお骨になって、病院に引き取られたのです。

伊豆の海辺の公園でこと切れていたのを発見されたのでした。

「海の傍で死にたいって言ってたっけねぇ」

引き取り手のなかった彼女の遺骨は病院に受け入れられ、小さなお別れ会が開かれました。

その哀しい姿に、パニックを起こす患者もいましたが。

秀丸やチョウさんたちは、サナエさんを静かに迎え入れたのでした。

粗暴な男

殆どがおとなしい入院患者たちの中で、一人だけ粗暴で周りから遠巻きにされている重宗という男がいました。

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誰彼構わず手を出すので、殆ど男性看護師らが付き添っているほどの“問題患者”でした。

彼は秀丸のことを知っていたのです。

「母親と、妻を殺して死刑囚になった男“」

みんなの前で揶揄するようにぶちまけた重宗でしたが。

事情を抱えていない人間は、ここには誰もおらず…むしろ、周囲はより一層、重宗を遠巻きにするようになっていったのです。

そんな中で、彼は由紀の存在に目を付けていました。

雪の日の惨劇

何年前のことだったか。

秀丸は、夢の中で雪の日のことを思い出していました。

天気が悪くて仕事が休みになってしまった彼は、家路につく途中で馴染みの菓子屋により、出来立ての鯛焼きを三人分買って、店主と話をしていました。

母親の痴呆が進んで面倒を見るにも限界があり、役所に施設を頼んでも聞いてもらえない、と。

吹雪の中、自転車をこいで自宅に戻って見たら、そこには町役場の車が停まっていました。

妻は役場の職員と浮気の真っ最中だったのです。

秀丸は我を忘れて彼らを刺し殺してしまいます。

か細い声が聞こえて、ふすまを開けると、隣室にはボケてしまった母親が、自分の初任給で買ってあげた古いマフラーを抱きしめていたのです。

秀丸は、そのマフラーで母親の首を絞めて死なせてしました。

三人に対して、それぞれ殺意があったことで、彼は死刑を宣告されたのですが。

死にきれなかったことで、この世に留まってしまったのです。

誰かのために

サナエさんのお別れ会が終わって、秀丸は由紀に頼みごとをしました。

「サナエさんのために花を供えたいから、小さな花瓶を小屋からとってきてくれないか?」

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

快諾した由紀は慣れたルートで小屋に向かいましたが。
その後をつける重宗の姿がありました。

男性看護師がちょっと目を離した隙に姿をくらまし、陶芸小屋で由紀を襲ったのです。

昭八はあまりのことに衝撃を受け、しかし、勇気が無くて助けることができませんでした。

唯一できたのは、手に持っていたカメラで証拠の写真を撮ること。

殴られて血まみれの口元、そして床に引き倒されてピクリとも動けずにいた由紀の姿を残し、彼もその場から逃げたのです。

その夜。
由紀は病院からも姿を消しました。

翌朝チュウさんは、昭八からその写真を見せられ、たまらず秀丸に知らせたのでした。

秀丸はチュウさんに口止めをし、さらに証拠の写真はすぐに消すように、と指示し、一人で陶芸小屋に向かったのです。

重宗が暴れて壊した器の破片が散乱するなかで、ただ一つ色鮮やかな布の模様が目に飛び込んできました。

それは由紀がプレゼントしてくれた腕抜きでした。

「作業するときに助かる」と言うと、由紀は嬉しそうに笑ったのです。

そんな彼女が、ここで、酷い目にあった…。

もし、自分があの時に頼みごとをしなければ、こんなことにはならなかったかもしれない…。

悔やみきれない思いがこみ上げるなかで、秀丸はただ、一つの事しか考えられませんでした。

手にしたのは、陶芸用の刃物。

器の形を整えるのに愛用していたそれを手に、車いすで重宗の元へ向かったのです。

クズ、蛆虫、と挑発すると、案の定、重宗は車いすの秀丸に飛び掛かってきました。

車輪にロックをかけていた秀丸は刃を突き立てるだけで、その勢いと自重により、重宗は自滅するように息絶えたのです。

それが、その時の秀丸にとってできる、唯一の行いだったのです。

チュウさんの事情

幻聴によって発作的に暴れ、母親と妹夫婦に迷惑をかけてしまった負い目から、自ら入院することを選んでいたチュウさん。

(C)2019「閉鎖病棟」製作委員会

しかし、母親の痴呆が進み、妹夫婦は自宅を売り払って母親を施設に入れることを望んでいました。

事実、働くことなく入院していたチュウさんの経済的な負担も大きかったのです。

しかし、秀丸や由紀のことを思い、母親の世話もしたい、と考えるようになったチュウさんは、家に戻り、自活したいのだと主張しました。

退院して、地道に働くようになったチュウさんは、ある日、秀丸を担当している弁護士の元を訪れます。

前歴もあり、生きる気力を手放そうとしている、という秀丸の様子を聞き、心を痛めていたチュウさんでしたが。

重宗の事件の本当の理由___彼が由紀にした酷いこと…を秀丸から口止めされていたチュウさんは、何も言えず。

しかし、何某かの力になりたい、と初公判の傍聴席に行くことを決めたのです。

朝がくれば…

その裁判が始まったのは、事件から二年近くが経った頃でした。

裁判所のロビーの一角に、チュウさんは懐かしい顔ぶれを見つけたのです。

井波師長、大谷医師、そしてキモ姉ら、病棟のあの頃を知っている人たちの姿。

そして思いがけない来訪者が、チュウさんの前に表れました。
由紀です。

あの頃より髪が伸びて、少し大人びた印象になった彼女は、あの事件の顛末を話すためにここに来たのだ、と言いました。

自分の身に起きたこと。

そして、秀丸が自分の代わりに手を汚してくれたのだと、法廷で証言をしに来たのです。

彼女はあの夜、病院を逃げ出して、足を引きずるようにして街を彷徨っていました。

殴られて血まみれになった口、身体の痛み、そして理不尽さに逆らえなかった悔しさを抱えて路地裏で蹲っていると、酔っ払いの女に吐き捨てるように「あまえてんじゃないよ!」と怒鳴られたのです。

衝撃で、初めて我に返ったかのように。

彼女はまるで子供のように大声をあげて泣きました。

ひとしきりなくと、ぐう、とお腹が鳴ったのです。

手持ちの小銭で、コンビニでおにぎりとお茶を買うと、川べりのベンチで由紀はそれを食べ、目の前に広がる空の色を眺めました。

夜が明け、じわりとオレンジ色が染みるように広がる東の空。

どんな時でも、朝は来る___由紀は、自分の足で立ち上がり、そして歩くことを決めたのです。

由紀は、包み隠さずあの日あったことを証言しました。

そして今、彼女は遠く離れた川越の街で看護師見習いをして働いているのだと。

「もしかしたら、今そこに座っていたのは私かもしれません。秀丸さんは私の代わりになってくれたんです」

いつまでも待っている、という由紀の言葉を聞いた秀丸は丸めた背中から、顔を上げ、彼女を見ました。

空の下で

初公判は終わり、そして秀丸はまた収監されて塀の向こうに戻ります。

運動の時間、グラウンドに連れ出された彼は、もうずっと忘れ、諦めていたことを取り戻そうとします。

死刑執行の時に傷めてしまった脊髄のせいで、動かなくなった両脚。

彼は車いすの台から片足ずつ地面に下ろし、そして、力を込めて踏ん張り、立ち上がったのです。

周囲が驚いてしん、と静まる中で。

よろめきながらも自力で立った秀丸は、塀の上に広がる青い空を見上げていました。



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【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】感想とレビュー

日本のいろんなところに、こんな場所がきっとあるんだろうなぁ、と胸が苦しくなる物語でした。

孤独と不安と、哀しみに苛まれながら、一日一日を生きているそんな姿を見て、切なくてたまらない、そんな映画です。

鶴瓶さん、いつものバラエティのトークからは想像もできない姿と言葉に衝撃を受けました。

きっと物凄いエネルギーを注ぎ込んだんだろうなぁ、と。

秀丸を演じるためにかなりダイエットをされたという話が伝わってきていましたが。

7㎏落とすって、いろいろ凄い。

しかし、秀丸さんを背負っていたら、乗りうつらせたら、それだけでやつれそう。

それほどに重たい“人生”でした。

由紀と、秀丸さんが人間同士として引き合ったのは、必然でした。

あまりに無残な妻の裏切りに張り詰めた糸がぷつりと切れてしまったかのような秀丸と。
まだ親の庇護が必要な時期に、突き放され、踏みにじられてしまった由紀。

観ていて、泣くよりもしんどい、そんなシーンが続きましたが。

由紀が見た朝焼けの美しさに救われた、そんな気がしました。

泣くこと、そして空腹を思い出したことで人間らしさを取り戻していく。

どん底でも、諦めなければ、きっといいことがある。

由紀の再起、復活が見事に象徴されたそのシーンの美しさは、かつて平山監督が撮った「愛を乞うひと」を思い出させる静かなパワーを秘めたものでした。

公式サイトのバックにもその写真が使われていますので、是非ご覧くださいね。

本当に綺麗な朝焼けの色です。


↑ 舞台挨拶で、みんなでこうして笑っていてくれているのが嬉しいんだよー。
渋川さんも剛くんと何度も共演してる仲良しなんだもん。
その分、クズっぷりのギャップ凄かったけど。


↑ 人生にそれほどの影響力を持つ役者・綾野剛!


↑ こんなふうに鶴瓶さんが笑っていてくれると嬉しい。


↑ ふっと微笑む瞬間が美しい、そんな映画ですね。


↑ うん。良質な邦画ですね。素晴らしい。でも、胸が痛いの。


↑ 剛くんは演じたキャラクターの全てが別人です。今日は、剛くんを見ている感じが全くしなかった。


↑ 何度も見る勇気は今はないなぁ…。


↑ ネタばらししておいてアレですが。
フラットな気持ちでご覧ください。

まとめ

凄いキャストさんが揃っています。

鶴瓶さん、小松菜奈さん、綾野剛さんは言わずもがなですが。

病棟に入院している中には木野花さん、綾田俊樹さん、大谷医師が高橋和也さん、井波看護師長に小林聡美さん…クズを極めた(褒めてます)重宗を渋川清彦さん。

じわじわと個性の強さが噛み合ったり、反発したりすることで凄いリアリティが生まれていました。

由紀の両親は、山中崇さんと片岡礼子さん。

片岡さんは、つい先日映画「楽園」で独特の存在感をぐいぐい表していましたが。

「楽園」の作中で行方不明女児の祖母であった根岸季衣さんが綾野剛さん演じるチュウさんの母親として登場したのもサプライズのようでした。

綾野剛さんを中心に共演者の数々が集結している安定感もあり、予想を超えた化学反応を起こしたようなパワーもあり。

そうそう、「カメラを止めるな!」や「ルパンの娘」などでもご活躍のどんぐりさんがひょっこりと入院患者の群れの中にいらっしゃいました。

長野に実在する病院でロケを行っていたというこの作品。

地方都市の冬の情景を切り取って静かに、静かに物語は流れます。

“ふつう”に生きるとは。
そして、人間にとって“家族”とは何なのか…。

エンターテインメントというには重たすぎますが。

若い世代には、大人になったら、是非一度は観て頂きたい作品です。

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