『ジョン・ウィック:パラベラム』はキアヌ・リーブス主演のアクション映画です。
本作は孤高の殺し屋を描いた『ジョン・ウィック』シリーズの第3弾になっています。
第1作目では、妻からプレゼントされた愛犬を殺されたことに逆上したジョン・ウィックが、ロシアン・マフィアをたった1人で壊滅させてしまうという、スケールの小さいきっかけからとんでもない第殺戮が繰り広げられました。
第2作目は、自宅を燃やされたことに怒り心頭したジョン・ウィックが、世界有数のマフィアのドンを殺害してしまい、世界中の殺し屋から追われる身となってしまうというところで、映画が終わりました。
第3弾の本作で、追われる身となったジョン・ウィックの運命はどうなるか。
ここでは、映画「ジョン・ ウィック:パラベラム」のあらすじを「ネタバレなし」、「ネタバレあり(結末まで)」のパートに分けてご紹介します。
後半では、感想とレビューを書いていますので、そちらもぜひご覧ください。
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目次
【ジョン・ ウィック:パラベラム】予備知識
「映画名」の予告動画
公開日(日本):2019年10月4日
監督:チャド・スタエルスキ
キャスト
キアヌ・リーブス:ジョン・ウィック
ハル・ベリー:ソフィア
イアン・マクシェーン:ウィンストン
ローレンス・フィッシュバーン:バワリー・キング
マーク・ダカスコス:ゼロ
アンジェリカ・ヒューストン:ディレクター
ランス・レディック:シャロン
エイジア・ケイト・ディロン:裁定人
サイード・タグマウイ:首領
作品概要
主席連合の理事となったサンティーノ・ダントニオを、仕事(殺し)をすること御法度のコンチネンタルホテルで銃殺したジョン・ウィックは、主席連合から莫大な懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋から追われる身となった。
さしものジョン・ウィックも、そこら中に隠れている殺し屋から逃げることは困難を極めている。
ジョン・ウィックは昔のツテをたどり、なんとか主席連合との折り合いをつけようとするのだが……
【ジョン・ ウィック:パラベラム】あらすじ(ネタバレなし)
主席連合の一員であるダントニオ一味との戦いを終え、ダントニオを殺害してしまったジョン・ウィック。
コンチネンタルホテル内で御法度の殺人を犯してしまったジョンは、主席連合から高額の懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋から追われる身となってしまった。
ジョンが主席連合からさまざな権利を奪われるまで1時間。
その間に、ジョンは逃亡の手立てを得るべく、殺し屋たちから逃げる。
愛犬とともにタクシーに飛び乗り、図書館に向かうジョン・ウィック。
しかし、渋滞に巻き込まれてしまったため、愛犬だけをコンチネンタルホテルニューヨークに向かわせるように運転手に頼む。
追っ手をかわしながらなんとか図書館に着いたジョンは。
本の中に隠していた十字架と警印を回収すると、そこに追っ手が現れる。
追っ手の殺し屋を本を武器にして殺害したジョンだか、肩に深い傷を負ってしまう。
主席連合の配下の医者に傷の手当てをしてもらうジョンだが、主席連合から除名される時間となってしまい、治療が中途半端におわる。
医者はジョンを助けたと主席連合にみなされたくないので、死なない程度に自らの体を銃で撃つようにジョンに頼む。
間髪を入れずに医者に弾丸を打ち込んだジョンは、すぐにその場を立ち去る。
【ジョン・ ウィック:パラベラム】あらすじ(ネタバレ)
迫り来る殺し屋たちと死闘を演じながらジョンは、若かりし頃に殺し屋としての教育を施してもらったスラブ系マフィアのディレクターのもとへ向かう。
ジョンが逃亡する間、地下で絶大な権力を持つマフィアであるパワリーキングとニューヨーク・コンチネンタルホテルのオーナーであるウィンストンは主席連合からの除名を裁定人から告げられる。
ディレクターのアジトに着いたジョンは、図書館で回収した十字架を、ディレクターに見せ、モロッコへの逃亡を手助けしてもらうことを承諾させる。
モロッコに密航したジョンは、モロッコのコンチネンタルホテルの支配人であるソフィアに、モロッコ在住の主席連合であるエルダーへの紹介をお願いする。
その昔、ジョンはソフィアに恩を売っており、2人は警印という血の契りによって、契約を結んでいた。
ジョンはニューヨークの図書館で回収した警印をだし、半ば強制的にヴェラダを紹介させる。
ジョンとソフィアにはヴェラダに会いに行き、ジョンの暗殺を止めて欲しいと頼む。
しかし、ヴェラダは条件としてソフィアの愛犬を譲渡するように要求する。
ソフィアが固辞すると、ヴェラダはソフィアの愛犬を撃ち殺してしまう。
激昂したソフィアはヴェラダの足を撃ち抜いてしまう。
その瞬間、ヴェラダの一味とソフィアとジョンのコンビによる激しい戦闘が始まる。
次々とヴェラダの一味をなぎ倒していくジョンとソフィア。
ソフィアの2匹の愛犬も、ヴェラダの一味を次々と噛み倒していく。
ヴェラダの一味を一網打尽にしたジョンとソフィアは、モロッコのだだっ広い砂漠にむかう。
警印の契約を終えたソフィアは、わずかな水をジョンに与え、ジョンを砂漠に置き去りにする。
茫漠と広がる砂漠をさまようジョン。
疲弊のため、ついに倒れ込んでしまう。
砂漠に倒れこんでいたジョンをのエルダーの一味が保護する。
エルダーのアジトに連れてこられたジョンは、主席連合からの除名を撤回させる代わりに、主席連合への永遠の服従を誓わさせられる。
誓いの証として、結婚指輪のはめられた薬指を切り落とすジョン。
切断した薬指と結婚指輪をその場に置いていき、立ち去る。
首席連合は日本人のゼロを雇い、ディレクターとパワリー・キングを制裁する。
ディレクターは量の手のひらを刀で貫かれ、パワリーキングは、体に七大刀を入れられる制裁を受ける。
ニューヨークに帰ってきたジョンはゼロに追われる。
ゼロから逃げるジョンは、あともう少しで殺められそうなところで、ニューヨーク・コンチネンタルホテルに逃げ込む。
コンチネンタル内ではいかなる殺人も許されていない。
手出しできないゼロはホテル内でジョンを静観。
時を同じくして、ニューヨーク・コンチネンタルホテルのオーナーであるウィンストンに、主席連合の裁定人が、ニューヨーク・コンチネンタルのすべての権限を剥奪することを告げる。
ジョンとウィンストンは共に、主席連合と戦うことを誓う。
ジョンはニューヨーク・コンチネンタルホテルでコンシェルジュを務めるシャロンと主席連合の舞台を迎えうつ。
最新の防弾アーマーを着用する主席連合の特殊舞台に苦戦を強いられるジョンとシャロンだが、より火力の強い武器を使い、特殊舞台を次々と撃ち殺していく。
特殊舞台を一掃したジョンの前に、ゼロの手下が2人現れる。
連日の激しい戦闘によって、疲弊しきったジョンはゼロの手下に押し込まれる。
なんとか手下2人を倒したジョンは、2人への敬意を込めて命は奪わなかった。
ゼロとジョンのタイマンの戦いが始まる。
お互いが達人であるハイレベルな戦いは、ジョンに軍配が上がる。
日本刀で、腹を貫かれたゼロは、最後まで呼吸を整え、生への執着を見せるが、絶命する。
主席連合と激しい戦闘を終えたジョンは、ウィンストンと裁定人とともに屋上で三すくみになる。
裁定人はウィンストンに、ジョン・ウィックを殺せばニューヨーク・コンチネンタルホテルの権利を復活させると告げる。
ウィンストンはジョンに弾丸を数発ほど打ち込む。
ジョンは屋上から落下する。
屋上から落下したジョンだが、落下地点にジョンの亡骸がない。
ジョンはパワリー・キングに保護され、新しいパワリー・キングの地下アジトに連れてこられていた。
刀傷が新しいパワリーキングが満身創痍のジョンに、主席連合への復讐を持ちかける。
復讐の誘いを承諾するジョン・ウィック。
【ジョン・ ウィック:パラベラム】感想とレビュー
シリーズの1作目と2作目で映画アクションのレベルを底上げしたと言っても過言ではない本シリーズの最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』。
期待に違わぬド派手なアクションが最初から最後まで展開されていました。
主人公のジョン・ウィックが映画の冒頭から満身創痍で傷だらけなのですが、主人公が最初からボロボロというのも珍しいです。
普通の映画であれば、主人公は序盤は無敵の如き強さを誇示して、観客にキャラクター強さを売り、中盤で敵に打ちのめされてボロボロになり、終盤で復活して敵を打ち負かすのご常道なのです。
しかし、『ジョン・ウィック:パラベラム』では最初から最後までジョン・ウィックはズタボロです。
ジョン・ウィックは最初から最後までハンデを背負った状態で戦っており、しかもハンデはどんどん重くなっていきます。
劇中、フルパワーの状態で戦うことはありませんでした。
『ジョン・ウィック』シリーズは、イタリア製西部劇のマカロニ・ウエスタンや香港映画へのオマージュがあふれています。
『ジョン・ウィック:パラベラム』も例に漏れず、オマージュがありました。
そもそも、ジョン・ウィックのが無敵の強さと華麗なガンアクションを魅せるのがとてもマカロニ・ウエスタン風です。
狙いを定めたら、絶対に外さない。
マカロニの世界で圧倒的な存在感をかもしだしていた、クリント・イーストウッドが演じる名無しの男がそうでした。
クリント・イーストウッドが演じた名無しの男の素性は、バッググランドは謎に包まれていましたが、ジョン・ウィックもシリーズ序盤では謎の多い男でした。
しかし、『ジョン・ウィック:パラベラム』ではジョン・ウィックの過去が少しだけ明かされました。
どうやらジョン・ウィックはスラブ系マフィアのもとで殺し屋としての訓練を受けていた。
今後、作られる続編でもジョン・ウィックの過去が明かされるのではないかと期待が膨らみました。
マカロニ・ウエスタンからの引用は、ジョン・ウィックが砂漠をさまようシーンで見受けられました。
セルジオ・レオーネ監督の傑作『続・夕陽のガンマン』で主人公のブロンディが砂漠で命からがらになるシーンから引用しているのだと思いました。
ブロンディもジョン・ウィックも砂漠から生還し、復活を果たすという共通点があります。
『ジョン・ウィック:パラベラム』で脈絡なくモロッコに向かうので、監督は『続・夕陽のガンマン』のオマージュをどうしてもやりたかったのかなとも邪推ですが、感じてしまうシーンではありました。
ゼロの手下と死闘を演じたジョンウィックが、手下の命を奪わなかったのは、『ザ・レイド』という映画でヤヤン・ルヒアンが演じた役の名前がマッド・ドッグだったからではないかと考えてしまいます。
ジョンウィックは愛犬家ですから、犬を殺せませんからね。
そんな遊び心もあるのかと考えてしまうのが『ジョン・ウィック』シリーズの魅力でもあると思います。
まとめ
徹底的にリアルな描写にこだわり、敵の頭を撃ち抜くまで攻撃をやめないのが『ジョン・ウィック:パラベラム』および『ジョン・ウィック』シリーズの最大の魅力です。
マカロニ・ウエスタンの生死のやり取りを極限まで現代的にしたのが『ジョン・ウィック』シリーズだと思います。
ぬるいアクションに辟易としているアクションファンには是非オススメしたい作品だと思いました。
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