映画ネタバレと感想

映画【カメラを止めるな!】ネタバレあらすじ「低予算、無名監督による奇跡のエンターテインメント」感想評価も

(C)ENBUゼミナール

2017年11月、6日間限定の先行上映でたちまち口コミが広がり、連日の満員を記録。

その後、都内2館で公開されるが、その熱狂は止むことはなく、最終的には350館以上で上映され、観客動員数は210万を超えるほどに。

無名監督、無名俳優たちが300万円という低予算ながら、社会現象を起こした、誰も見たことがないエンターテインメント作品です。

ここでは、映画「カメラを止めるな!」のあらすじを「あらすじネタバレ」、「伏線回収(結末までネタバレ)」のパートに分けてご紹介します。

後半では、感想評価について書いていますので、そちらもぜひご覧ください。

【カメラを止めるな!】予備知識

「カメラを止めるな!」の予告動画

公開日(日本):2019年6月23日(劇場公開日)

監督:上田慎一郎

キャスト
濱津隆之(日暮隆之)
真魚(日暮真央)
しゅはまはるみ(日暮晴美)
長屋和彰(神谷和明)
細井学(細田学)
市原洋(山ノ内洋)
山崎俊太郎(山越俊助)
大澤真一郎(古沢真一郎)
竹原芳子(笹原芳子)
吉田美紀(吉野美紀)
合田純奈(栗原綾奈)
浅森咲希奈(松浦早希)
秋山ゆずき(松本逢花)
山口友和(谷口智和)
藤村拓矢(藤丸拓哉)
イワゴウサトシ(黒岡大吾)
高橋恭子(相田舞)
生見司織(温水栞)

作品概要
とある撮影隊が、山奥の曰く付きの廃墟でゾンビ映画の撮影をしているところに、本物のゾンビが襲いかかり、リアリティを追求する監督は大喜びで撮影を続けるが……?

2018年、最も注目されたと言っても過言ではない、超ド級のエンターテインメント作品。

【カメラを止めるな!】あらすじネタバレ

「カメラを止めるな!」は予備知識なしで鑑賞することをおススメします。
以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

ある山奥の廃墟で、ゾンビ映画の撮影が行われていました。

ゾンビとなってしまった男優が女優に襲いかかるシーン――。

2人は恋人関係にあるようで、女優は懸命に目を覚ますよう叫びかけますが、男優ゾンビに襲われてしまいます。

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監督は女優の演技が偽物の演技だと言い気に入らず、テイクを重ねること42回、女優を追い詰めていき、男優が止めにはいってもビンタをし、逆ギレする始末。

見かねたメイクの女性が休憩を提案し、スタッフたちは屋外へ、男優、女優、メイクの3人はそのまま屋内で休憩することに。

休憩中メイクは、この建物はかつて日本軍が死者を蘇らせるための実験施設として使用しており、曰く付きであると2人を脅かします。

しかし、会話はどこかぎこちなく、なぜかメイクの趣味の護身術の話に。

一方外では、休憩をしていた助監督の元に、ゾンビメイクを施されたカメラマンがやってきます。

最初は悪ふざけだと思っていた助監督でしたが、カメラマンはどうやら本物のゾンビになってしまったようで、襲われた助監督もゾンビと化し、屋内の3人に襲いかかります。

そこに監督が現れ、これはリアリティを追求するがゆえ、死者を蘇らせる呪文を唱えた事によって起こったのだと告白し、撮影を再開します。

3人が無事ゾンビたちを外に追いやり、ひと段落したにところで、録音マンがフラフラとゾンビたちの待つ外へ出て行こうとします。

「どこへ行くんだ?」と言う監督に、録音マンは「ちょっと」とだけ言い、止めようとする皆を振り切り、ゾンビたちに襲われてしまいます。

この異常事態に、監督は「撮影は続ける。カメラは止めない!」と言い残し、外へ飛び出していきます。

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3人は外に止めてある車まで行き着き、逃げようと試みますが、車のキーは今まさに車を襲撃している助監督ゾンビが持っていることが判明、その間にも監督は興奮しながら撮影を続けます。

助監督ゾンビと女優がもみくちゃになる中、カメラはなぜか地面に転がったまま動きがストップしてしまいます。

女優はなんとか車のキーを奪いますが、助監督ゾンビは女優を追い続けます。

カメラはまた動き出しますが、助監督ゾンビに不自然なまでにズームインアウトが繰り返されます。

ゾンビに追われ続けた3人は、元いた建物に戻ってきます。

車のキーが手に入ったので、車で逃げることを男優が提案しますが、メイクは女優が助監督ゾンビにもみくちゃになった時に噛まれたと決めつけ、斧で襲い掛かります。

男優が必死で止めますが、得意の護身術で簡単に振り切られてしまい、女優を屋上に追い詰めます。

追いついた男優がメイクを止めようとしますが、今度は腕を締め上げられてしまい、苦痛に顔を歪めます。

その後、不自然なまでに女優の叫ぶシーンが繰り返されますが、カメラが再びメイクを写すと、メイクは斧が頭に刺さった状態で死んでいます。

自分がゾンビになってしまったと思っている女優は、近寄る男優を突き飛ばし、小さな小屋に逃げ込みます。

声を潜めていると目の前にゾンビが現れますが、ゾンビは女優に気づかなかったのか、小屋から出て行きます。

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女優が小屋から出ると、運の良いことに斧が落ちており、それを拾い、屋上に戻っていきます。

屋上に戻ると、男優はゾンビになってしまっていました。

男優は女優に襲いかると、再び監督が現れ「それだよ、その顔。できるじゃないか!」と撮影を再開し、女優は男優の首を斧で切り落とします。

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監督は、台本通りではない女優の行動に怒りますが、我を失った女優は、監督にも襲いかかり、斧を振り下ろします。

カメラが次第に俯瞰になっていき、女優の足元には、監督が死者を蘇らせるために血で描いた五芒星が現れ、「ONE CUT OF THE DEAD」というロゴとエンドロールが流れます。

撮影の一ヶ月前――。

日暮隆之(ゾンビ映画の監督役)は「安い。早い。質はそこそこ」というキャッチフレーズで、再現VTRやカラオケ映像の監督を細々とこなしていました。

その日も顔なじみである細田学(ゾンビ映画のカメラマン役)と仕事をしていると、プロデューサーの古沢真一郎から呼び出しがかかります。

古沢とともにテレビ局に向かうと、古沢の上司である笹原芳子という女性から、ゾンビ専門チャンネルを作るから、その第一弾として「30分生中継のワンカメラ、ワンカット」の企画番組「ONE CUT OF THE DEAD(ワンカットオブザデッド)」の監督やってほしいと頼まれます。

あまりにも無謀な企画に、日暮は笑い飛ばしますが、どうやら2人は本気な様子です。

家に帰りると、妻の晴海(ゾンビ映画のメイク役)が護身術の教材番組を見ながら、身振り手振りで体を動かしておりました。

妻に「ONE CUT OF THE DEAD」の話をすると、日暮にはそんな度胸がないからどうせ断ったのだろうと決めつけられてしまいます。

娘の真央は監督志望で、ADとして撮影現場で仕事をしていましたが、熱血がゆえに問題を起こし、多くの現場で迷惑をかけ、クビになっていました。

娘の不祥事を謝り倒し家に帰ると、TVで神谷和明(ゾンビ映画の男優)がインタビューを受けており、どうやら真央のお気に入りのようで、日暮が「ONE CUT OF THE DEAD」の企画書を見ると、主演には神谷の名前があります。

数日後日暮は、「ONE CUT OF THE DEAD」の顔合わせ会議に出席します。

無謀だと思っていた企画を引き受けることにしたのです。

会議室には松本逢花(ゾンビ映画の女優)、神谷、山越俊介(ゾンビ映画の録音マン)、細田、山ノ内洋(ゾンビ映画の助監督役)、監督役の黒岡大吾が揃っており、遅れてメイク役の相田舞が赤ん坊を連れて入ってきます。

山越は、軟水でないとお腹を壊してしまうと言っているのに、なぜ硬水を用意したのかとADに詰め寄っています。

脚本の読み合わせが始まると、神谷はこの脚本には人種差別のテーマが含まれているだとか、ゾンビが武器を使うのはおかしいと日暮に細かく指摘をし、松本はアイドルということもあり、ゾンビにゲロを吐きかけられるシーンに対し、私は問題ないけど、事務所的にNGと駄々をこねます。

細田はアルコール中毒のため酒を飲み居眠りをし、相田が連れてきた赤ん坊が泣き出し、読み合わせどころではなくなってしまい、日暮は途方にくれます。

それから連日のように「ONE CUT OF THE DEAD」のリハーサルが繰り返されます。

カメラマン助手の松浦早希は、メインカメラマンの谷口智和が腰痛持ちのため、今回は自分がカメラマンをやりたいだとか、ゾンビ映画だからズームインアウトを多用したらかっこいいだとか谷口に言いよりますが、お前にはまだ無理だと全て却下されてしまいます。

そしてどうやら黒岡と相田は不倫関係であるようです。

癖の強い俳優たちのわがままに手を焼く日暮でありましたが、リハーサルは本番に向けてそれなりに順調に進んでいきます。

本番当日、真央はお気に入りの神谷を一目見るため、晴海とともに現場に見学に来ていました。

控え室では、古沢が日本酒を差し入れますが、日暮はアルコール中毒の細田から目の届かないところに隠すようにスタッフに指示します。

山越は間違えて山ノ内の飲んでいる硬水を飲んでしまい、腹の調子に暗雲が立ち込めます。

さらに、黒田と相田が現場に到着せず、連絡したところ、道中で追突事故を起こし、現場に来ることができないと判明します。

それでも古沢は撮影を中止にしようとはせず、なんとか脚本を変えて番組を成立させるように指示しますが、本番までもう時間がありません。

そこでセリフを覚えており、年齢設定も似ている日暮本人が監督役を買って出ます。

メイク役には真央が晴美を推薦します。

晴美は「役に入るすぎる」という問題で、現在は退いていますが元女優で、日暮が家に持ち帰る台本には全て目お通しており、セリフも頭に入っています。

反対する日暮と晴美でありましたが、他に代役はいないので、引き受けることとなり、なんとか撮影開始までこぎつけるのでありました。

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そしてあの生放送が開始するのです。

「カメラを止めるな!」伏線回収(結末までネタバレ)

撮影の裏側を見せる形で、もう一度「ONE CUT OF THE DEAD」が始まります。
ここからは、張り巡らせられた伏線を解説していきます。

ここぞとばかりにアドリブで鬱憤を晴らす日暮。
42テイク後、松本にダメ出しをするシーンで日暮は「なんで嘘になるか教えてやろうか? お前の人生が嘘ばっかだから!」と台本にないセリフを披露。

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それを止める神谷に対しても、「ガキが口を挟むな! これは俺の作品だ」とビンタ。

モニター室で見守るスタッフや真央も引かせるほどのアドリブを披露し、事務所を盾にしてNGを出しまくった松本と、台本にケチをつけまくった神谷に、ここぞとばかりに鬱憤を晴らすのでありました。

休憩中のぎこちない会話。
42テイク後の休憩のシーンで、建物が曰く付きであるという晴美のセリフの後、本来であればカメラマンゾンビがスムーズに助監督を襲うシーンに移行するはずですが、細田は古沢の差し入れた日本酒を飲み干してしまっており、ベロベロな状態です。

日暮は地面に眠る細田を懸命に起こし、無理やりメイクを施している間、ADは3人にカンペで「トラブル発生、つないで」と指示を出します。

想定外の事態に、神谷は晴美に趣味の話を振り、晴美は仕方なく背後から羽交い締めにされた際の護身術を披露するのでありました。

ゲロNGの松本に降りかかる本物のゲロ。
日暮は酔っ払った細田を自身がカメラ映らないように抱え、なんとかゾンビの演技をしているように見せ、助監督を襲い、3人の待つ建物に押し込みます。

顔合わせで、アイドルだからゲロは事務所的にNGと話していた松本でしたが、本物のゲロを顔面に浴びてしまうのでありました。

録音マン山越の腹、限界を超える。
撮影前、山之内の硬水を間違えて飲んでしまった山越の腹は、生放送中に限界を迎えます。

日暮がリアリティの追及のため死者を蘇えらせたと説明しているところに、山越がフラフラと建物から出て行こうとします。

台本にない行動に日暮は止めようとしますが、生放送中のため山越も事情を説明することが出来ず「ちょっと」とだけ言い飛び出しますが、外でスタッフにつかまり、漏らしてしまうのでありました。

この異常事態にさすがの古沢もいったん止めようと提案しますが、隣で見ていた真央が山越をゾンビになったことにすれば、脚本を元に戻せると説明し、山越は用を足しながらメイクを施され、撮影に再度加わるのでありました。

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地面に転がるカメラ。
3人が車に到着し、松本と山之内がもみくちゃになる中、カメラマンの谷口に衝突してしまい、腰に持病がある谷口は起き上がることが出来ず、しばらくカメラが地面にころがったままになってしまいます。

この窮地にカメラマンはアシスタントの松浦にチェンジし、本番前に谷口に提案するも却下されてしまったズームインアウトを多用するのでありました。

「役に入りすぎる」晴美。
車のカギを手に入れ、建物に戻ってきた3人でしたが、実は晴美は完全に我を失っています。

晴美が女優を退いたのは、「役に入りすぎる」がゆえ、台本無視どころか、共演者に怪我を負わせてしまうほどで、業界から追放されていたのでありました。

生放送中も完全に台本を無視し、松本を斧で襲い、屋上まで追ってきた神谷の腕を本気で折ろうとします。

見かねた日暮がチョークスリーパーで締め落とし、斧を頭に刺し、離脱させるのでありました。

偶然?落ちている斧。
小屋に逃げ込んだ松本でしたが、脚本上では、この後斧で神谷を殺さなければなりません。

しかし、斧は晴美の頭に刺さったまま屋上にあります。

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無理やり脚本を元に戻すため、スタッフは小屋の外に斧を置き、偶然にも落ちていたかのように斧を拾うように松本にカンペで指示を出しますが、足が思いっきりカメラに映ってしまうのでありました。

クレーンカメラ大破。
「ONE CUT OF THE DEAD」のラストはカメラが俯瞰となっていき、五芒星が映ることで終わりを迎えます。

屋上で神谷が晴美に腕を締め上げられた際、スタッフがクレーンカメラに激突し、壊れてしまっておりました。

古沢は五芒星なんかなくても誰も気にしないから何とか終わらせるように日暮を説得しますが、日暮はこのシーンにだけはこだわりがあったようで古沢に食い下がります。

隣で見ていた真央は、日暮のこだわりを理解し、組体操でピラミッドを作れば、高いところから撮影ができると提案します。

撮影隊が総動員し、何度も崩れ落ちそうになりますが、何とか撮影は成功するのでありました。

【カメラを止めるな!】感想と評価

連日メディアに取り上げられ、「予備知識なしでの鑑賞を!」「ネタバレどころか一切内容はしゃべることができない!」といった評価が出回る中、いったいどれだけ面白いのだろうと、期待のハードルは最大まで上がった状態で鑑賞しましたが、そのハードルはあっけなく超えることとなりました。

最初の37分、私はいったい何を見せられているのか、世間の評価はしょせん「低予算“なのに”すごい」ということなのかと思いましたが、そのすべてが伏線となり、後半の怒涛の伏線回収に、笑いが止まることはありませんでした。

そもそも「ONE CUT OF THE DEAD」は、実際に37分間ワンカットで撮影されています。

普通であればこのような映画を撮る際には、場面が変わるタイミングの一瞬を利用してカットを割るようですが、敢えてそれを行わず、一見意味のないところへのこだわりが、奇跡的な間を生んでいるのです。

上田慎一郎監督は、キャスティングにあたり、俳優たちに「諦めてしまったこと」を書いてもらい、実際にその人柄に合わせて脚本を書き上げたと言っております。

映画の登場人物たちも、不器用ながら懸命に仕事するも空回りを続けます。

そんな限りなく嘘のない作品作りも、ここまで多くの人を魅了した要因のひとつなのでしょう。

まとめ

こんなにも笑い、劇場が一つにまとまったと感じる作品は「カメラを止めるな!」の他にありません。

まだ鑑賞していない方は、一刻も早く鑑賞することをおススメします。